帰省したら実家がモノだらけ…!親とケンカせず「実家の片付け」を進めるコツ

お盆や夏休みなど、実家に帰省する機会が増えるこの季節。

久しぶりに実家に帰って、

「え、またモノ増えてない……?」

と思ったことはありませんか?

床や棚の上にはモノがいっぱい。
何年も使っていなさそうなモノもたくさんある。

片付けが好きだったり、自分の家をスッキリさせて暮らしていたりすると、

「これ、いらなくない?」
「今のうちに片付けたほうがいいよ!」
「私がやったら一日で終わるのに!」

なんて思ってしまいますよね(笑)。

私のフォロワーさんも実家の片づけに悩んでいる人は多いです。

でも、実家の片付けって、自分の家よりずっと難しいんです。

なぜなら、そこにあるのは自分のモノではないからです!

親はそもそも「片付けたい」と思っていないかもしれない

こちらから見ると、

「モノが多すぎる!」
「もっと減らしたほうが暮らしやすいのに」

と思う状態でも、親本人は意外と困っていないことがあります。

私たちにとっては「散らかっている実家」でも、親にとっては何十年も暮らしてきた「いつもの家」なんですね。

モノが少なくスッキリしていることを快適だと感じる人もいれば、モノがたくさんあるほうが安心する人もいます。

だから、

「これ捨てたら?」
「もう使ってないでしょ?」
「こんなに持ってどうするの?」

と正論をぶつけても、

「まだ使う!」
「勝手に触らないで!」
「余計なことしないで!」

となってしまうことも。

こちらは良かれと思って言っているし、誰から見ても片づけた方がいい部屋だったとしても

それでも、本人からすると、自分の持ち物だけではなく今までの暮らし方まで否定されたように感じるのかもしれません。

実家の片付けでまず大切なのは、

「私の片付けの正解と、親の正解は違う」

と知っておくことだと思います。

①まずは「捨てる」より、親の困りごとを探す

実家を片付けたいと思ったら、いきなり

「よし!今日はここ片付けよう!」

と始めるより、

「最近、何か使いづらいところない?」
「これ取りに行くの大変じゃない?」
「何か手伝ってほしいところある?」

と聞いてみるのがおすすめです。

「別に困ってないよ」と言われ、差し迫った問題がない限りは無理に進めない方がいいです。

でも、

「最近、高いところのモノを取るのが大変」
「ここにモノがあって通りづらい」
「押し入れに何が入っているか分からない」

など、本人から困りごとが出てきたらチャンスです。

「じゃあ、ここだけ一緒にやってみる?」

と、親が困っている場所から始めると、片付けのハードルが下がります。

②「これいらないでしょ?」ではなく、一緒に見る

実家の片付けでやりがちなのが、子ども側がどんどん判断してしまうこと。

でも、

「これ捨てていい?」
「これは?」
「こっちは?」

と聞かれ続けるのも、実は結構疲れます。

まずは引き出し一段、棚一段など、小さな範囲から。

一緒にモノを見ながら、

「これ使ってる?」
「今も好き?」
「これはどこで使う?」

と、親自身に考えてもらうことが大切です。

片付けるのは私たちでも、手放すかどうかを決めるのは持ち主です。

ここは親子でも越えないほうがいい境界線だと思います。

③「捨てる」が嫌なら、一緒に売りに行ってみる

親世代の片付けでよく聞くのが、

「自分は本当はいらない、けどまだ使えるのにもったいない」

という言葉。

そんなときは、無理にゴミとして捨てなくてもいいんです。

状態のいい服やバッグ、食器など、売れそうなモノがあれば、一緒にリサイクルショップへ持って行ってみるのもひとつです。

「これ、売れるかもしれないよ!」

となると、「捨てる」には抵抗があった人でも、意外とすんなり手放せることがあります。

そして実際にお金になれば、

「これも売れるかな?」

と、親のほうから探し始めることも(笑)。

もちろん、高く売ることが目的ではありません。

「捨てる=もったいない」以外の手放し方を知ることで、モノを手放すハードルが下がることがあります。

売るだけでなく、人に譲る、寄付するなど、親本人が納得できる出口を一緒に探すのもいいと思います。

④思い出のモノは後回し!

実家には、思い出のモノもたくさんあります。

昔の写真、子どもの作品、手紙、記念品。

これらを最初から片付けようとすると、

「これはお父さんとの思い出で……」
「これはあなたが小学生のときの……」

と、まあ進みません(笑)。

しかも、思い出のモノは判断するだけでも疲れます。

最初は、

明らかなゴミ、壊れているモノ、期限が切れているモノ、何個もあるモノなど、判断しやすいモノからで十分です。

片付けに慣れてくると、少しずつ判断もしやすくなります。

⑤「片付ける目的」ができると、人は動きやすい

以前、私の祖母も、家族が「モノを減らそう」と言っても、なかなか動きませんでした。

ところが腰を痛め、部屋にベッドを置く必要が出てきたことで、たくさんのモノを手放したんです。

なぜなら、

「ベッドを置きたい」

という本人の目的ができたから。

「片付けたほうがいいから片付ける」では、なかなか人は動けません。

「ここに椅子を置きたい」
「孫が遊べるスペースを作りたい」
「探し物を減らしたい」
「安全に歩けるようにしたい」

など、本人にとってのメリットが見つかると、片付けは一気に進むことがあります。

実家の片付けで一番大事なのは、親のモノを勝手に捨てないこと

実家に帰るたび、

「なんでこんなにモノがあるの!」
「絶対いらないでしょ!」

とイライラする気持ち。

分かります(笑)。

片付けができる人ほど、どこをどう変えればスッキリするか見えてしまうんですよね。

でも、実家は親の家。

そこにあるのも、親のモノです。

私たちができるのは、無理やり捨てさせることではなく、

本人が「片付けようかな」と思えるきっかけを作って、一緒に動くことなんですね。

困っているところから始める。
小さな場所を一緒に見る。
「捨てる」が嫌なら、一緒に売りに行ってみる。
思い出のモノは後回し。
そして、「片付けたらどう暮らしやすくなるか」を一緒に考える。

帰省したときに全部終わらせなくても大丈夫です。

むしろ、

「ちょっとスッキリしたね」
「やってよかったね」

と親自身が感じられたら、それが次の片付けにつながります。

ちなみに私自身も祖母の片づけは手伝いましたが、母の片づけはノータッチです!

健康に被害がでるレベルではないからです。

そして何よりも母自身が片づけを必要としていないからです。

親には親の「快適」があるし、住んでいる人が決めればいいことです。

実家の片付けで最初に手放したほうがいいのは、親のモノではなく、

「こうしたほうが絶対いい!」という、自分の正解なのかもしれません。

必要になったときに一緒に片付ける。

遠回りに見えて、それが実家の片付けを進める一番の近道なのだと思います。