モノが多い人の「もっともっと思考」

「もっといい服があったら」
「もっと素敵な家だったら」
「もっと時間があったら」
「もっと仕事がうまくいったら」
私たちは、「もっと」を求めますよね。
私もそうです。
もっと仕事を頑張りたいし、もっと成長したい。
やってみたいこともまだまだあります。
だから私は、「今あるもので満足しましょう」「もっとを求めるのはやめましょう」と言いたいわけではありません。
むしろ、もっと上を目指したいという気持ちは、人生を前に進めてくれるものだと思っています。
でも最近、
同じ「もっと」でも、2種類あるんじゃないか
と思うようになりました。
学生時代の私は……
私自身、学生時代はとにかくモノが欲しい人でした!
おしゃれな友達が持っているバッグや服を見ると、すごくよく見えるんです(笑)
すると、それまで普通に使っていた自分の持ち物が、急にちっぽけに見えてくるんですね…。
(買った時はかわいいと思って買ったのですが…)
「もっとかわいいモノが欲しい」
「もっといいモノが欲しい」
「もっと自分に似合うモノがあるんじゃないか」
そんなことを思っては、お店を見て回っていました。
そして気に入ったモノを買います。
もちろん、買った瞬間はとても嬉しいし、満たされます!
でも、しばらくすると慣れるんですよね…。
そしてまた誰かの持っているモノがよく見えて、次の「もっと」が始まります。
これはなぜだろう…。
今振り返ると、あの頃の私はモノが足りなかったわけではなかったんですよね。
服だってそこそこ持っていたし、
バッグだって持っていた。
モノがなくて生活に困っていたわけでもない。
それなのに、ずっと「足りない」「もっといいモノがある」と思っていました。
買っても買っても満たされないのは、なぜだろう
一つ手に入れれば、もっといいモノが欲しくなる。
それを手に入れれば、今度はまた別のモノが欲しくなる。
もしあのままずっと、
「何かを手に入れれば、今より満たされる」
と思いながら生きていたら、どうなっていたんだろう……。
たぶん家の中には、大量のモノが残っていたと思います。
それなのに私は、
「もっと欲しい」
と言っていたんじゃないかなと……。
持っているモノは増えているのに、自分の中ではずっと「足りない」と心は満たされない…。
なんだか不思議ですよね。
ムヒカ元大統領の言葉を思い出した
このことを考えていて、ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカさんの有名な言葉を思い出しました。
「世界一貧しい大統領」という絵本もあるので、子どもにも読んであげたいなと思っています。
ムヒカさんは、「貧しい人」とは、単にモノを少ししか持っていない人ではなく、際限なく欲しがり、満足できない人なのだという趣旨のことを語っています。
この言葉を知ると、
豊かさって、たくさん持っていることだけではないのかもしれない。
そう思います。
どれだけ持っていても、
「あれがない」
「これも欲しい」
「もっと、もっと」
と不足ばかり見ていたら、自分の中ではいつまでも足りないままです。
反対に、たくさん持っていなくても、
「これがある」
「これが好き」
「これで十分」
と思える人もいる。
ムヒカさんは、大統領時代に報酬の大部分を寄付していたことでも知られています。
たくさん手に入れることよりも、自分に必要なものを知り、残りを人のために使う。
その生き方にも、私はとても感銘を受けました。(日本の大半の政治家とは正反対!!w)
豊かさって、
自分がすでに持っているものを「ある」と感じられること
なのかもしれないと思いました。
でも、「もっと」を求めることは悪くない
ここが、私の中ではすごく大事なところです。
私は「もっと」を求めること自体が悪いとは思いません。
もっと仕事を頑張りたい。
もっと成長したい。
もっといろんな経験をしたい。
もっと家族で旅行したい。
もっとお金を増やして、自由に生きたい。
そういう「もっと」は、私自身たくさんあります。
そして、それがあるから頑張れることもあります。
じゃあ、学生時代の「もっと」と今の「もっと」は何が違うんだろう?
考えてみたら、たぶん出発点が違うんです。
「今も十分幸せ。その上でもっと」
なのか、
「今のままでは足りない。だからもっと」
なのか。
似ているようで、全然違います。
前者なら、目標に向かって頑張っている途中の今も楽しめる。
でも後者だと、それを手に入れるまでずっと「今の自分は足りない」ということになってしまいます。
そして手に入れても、また次の「足りない」を探してしまう。
それをずっと繰り返す人生は、なんだか疲れそうです。
片付けは「もうある」に気づく作業
これは、片付けにもすごくつながっていると思います。
家の中を片付けていると、
「こんなの持ってた!」
というモノが本当によく出てきます。
服をたくさん持っているのに、また服を買う。
文房具がたくさんあるのに、また買う。
便利グッズがあるのに、もっと便利そうなモノを買う。
買う前に一度、
「私、もう持ってない?」
と考えてみることが大切です。
片付けって、いらないモノを捨てるだけじゃなく、
自分がすでに持っているものに気づく作業です。
自分には何があって、何が必要で、何があれば十分なのか。
それが分かるようになると、「もっともっと」とモノを足し続けなくてもよくなります。
「もっと」の前に、「もうある」を見る
そして、これはモノだけではありません。
家族がいる。
友達や仲間がいる。
これまで出会ってきた人たちがいる。
自由に使える時間がある。
今まで働いたり貯めたりしてきたお金がある。
身につけてきた知識や経験がある。
暮らせる家がある。
こうして考えてみると、
私たちは「ないもの」より、「すでにあるもの」のほうがずっと多いのかもしれません。
なのに、つい「ないもの」にばかりフォーカスしてしまいます。
私はこれからももっと挑戦したいし、もっと成長したいです。
でも、未来にある何かを手に入れないと幸せになれない、とは思いたくないですね。
今あるものをちゃんと見て、感謝しつつ、次の「もっと」を楽しみたいです。
「もうある」を忘れない。
足るを知る。
今ある幸せをちゃんと味わいながら、
「もっとこうしたい!」
と未来にもワクワクする。
私は、そんなふうに歳を重ねていけたらいいなと思っています。
みなさんが今、「もっと欲しい」と思っているものは何でしょうか。
そしてその前に、自分がすでに持っているものを一度数えてみると、思っている以上にたくさんの「ある」に気づくかもしれません。
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