片付けの理想がわからない…そんなときは「小さな理想」でOK

片付けの理想がわからない…そんなときは「小さな理想」でOK

「理想の暮らしを考えましょう!」

片付けについて調べていると、こんな言葉を目にすることがあります。

でも、

「理想の暮らしって言われても、よくわからない」

という方も多いんじゃないでしょうか。

「スッキリした家がいい」
「片付いた家で暮らしたい」

それくらいは思いつくけれど、それ以上となるとなかなか出てこない。

先日のある個別相談でも、

「スッキリしたい」
「こんなお家に憧れる」

というイメージはあるものの、ご本人は「自分の理想はぼんやりしている」と思っていました。

ところが、お家の中を一緒に見ながら、一つ一つ聞いていくと、

「階段にはモノを置きたくない」

「兄弟で並んで勉強してほしい」

「ランドセル置き場には学用品だけを置きたい」

「プリンターは本当は階段横の棚に置きたい」

と、たくさんの「こうしたい」が出てきました。

そこで私が思ったのが、

理想、ちゃんとあるじゃん!!!

ということです✨

もしかしたら「理想がわからない」と感じている人は、理想がないのではなく、「理想」という言葉を大きく考えすぎているだけなのかもしれません。

今回は、実際の個別相談でのお話をもとに、「小さな理想」の見つけ方と、それを実際の片付けにつなげる方法についてお話しします。

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片付けの理想は「小さくて具体的」でいい

「理想の家」と聞くと、

「ホテルみたいにスッキリした家」

「家族みんなが心地よく暮らせる家」

「いつでも人を呼べる家」

そんな大きなイメージを考えなければいけないような気がします。

もちろん、それも理想です。

でも、もっと小さくていいのです!!

「ここにはこれを置きたい」

「ここには何も置きたくない」

「ここで家族にこう過ごしてほしい」

これだって、全部立派な理想です。

そして私は、片付けを進めるなら、むしろこうした小さくて具体的な理想がとても大事だと思っています。

ぼんやりとした理想と小さく具体的な理想の例

例えば、

「スッキリした家にしたい」

だけでは、具体的に何をしたらいいのか分かりません。

でも、

「階段にはモノを置きたくない」

まで具体的になると、

「じゃあ、どうして階段にモノが置かれているんだろう?」

と考えられます。

今回の場合、階段には「あとで確認しよう」と思った書類などが置かれ、そこでモノの動きが止まっていました。

だったら、

「書類をどこで確認する?」

「いつ確認する?」

「必要な書類はどこに収納する?」

と、一つずつ決めていくことができます。

「兄弟で並んで勉強してほしい」という理想も同じです。

二人が並んで座れるようにしたい。

じゃあ今、何が邪魔になっている?

そう考えていくと、ワークスペースに置かれていたプリンターを移動することになりました。

理想が具体的になると、「今やること」も具体的になるんです。

「小さな理想」がわからないときの見つけ方3つ

とはいえ、

「その小さな理想すら思いつかない!」

という方もいると思います。

そんなときは、「素敵な家を想像しよう」としなくても大丈夫。

今の暮らしの中にある小さな違和感から探してみてください。

① 毎日ちょっと「嫌だな」と思う場所はどこ?

家の中を見渡したとき、

「またここに置いてある……」

「ここ、いつもゴチャゴチャするな」

「これを見るたびになんか嫌なんだよな」

と思う場所はありませんか?

その「嫌だな」の反対側に、理想が隠れていることがあります。

例えば、

「階段にいつもモノが置かれているのが嫌」

なら、

「階段には何も置かれていない状態にしたい」

が理想です。

「ダイニングテーブルにいつも書類があるのが嫌」

なら、

「食事のときに片付けなくても、すぐ使えるテーブルにしたい」

でもいい。

ゼロから「理想の暮らし」を考えるより、

今感じている違和感に対して、「じゃあ本当はどうしたい?」と考えてみましょう。

その方が、自分の理想は見つけやすくなります。

② 家族に「ここでどう過ごしてほしい?」と考える

収納というと、

「ここに何を入れる?」と

ばかり考えてしまいがちですが、

その場所で家族にどう過ごしてほしいのか

から考える方法もあります。

「子どもに自分でランドセルを戻してほしい」

「兄弟で並んで勉強してほしい」

「子どもが自分でおもちゃを出して、自分で戻せるようにしたい」

これも全部、理想です。

今回の個別相談では、

「兄弟で並んで勉強してほしい」

という理想もありました。

だから、

「二人が並んで座るためには、どのくらいのスペースが必要?」

「今、そのスペースを使っているモノは何?」

と考えていくことができます。

収納だけを見るのではなく、その場所でどんな暮らしがしたいのかを見る。

そうすると、収納の目的も見えてきます。

③ 「本当はこうしたいのに」を探してみる

もう一つは、

「本当はこうしたいんだけどな〜」

と思いながら、そのままになっていることを探すことです。

今回、とても印象的だったのがプリンターでした。

ご本人は以前から、

「本当はプリンターをこっちの棚に置きたい」

と思っていました。

しかもプリンターを購入するときには、その場所に置けるようにサイズまで考えて選んでいたそうです。

つまり、理想はすでにあったんです。

でも本人にとっては、それがあまりにも小さな「こうしたい」だったから、「これが私の理想だ!」とは思っていなかったのかもしれません。

「本当はここに何も置きたくない」

「本当はここを子ども専用にしたい」

「本当はこれをこっちに置きたい」

そんな、普段なんとなく思っていることの中にも、理想はたくさん隠れています。

理想が見えたら、実際の暮らしに落とし込んでみる

ここからが、今回の個別相談でも大事だったところです。

先ほどのプリンター。

「こっちの棚に置きたい」と以前から思っていたものの、なかなか移動できずにいました。

プリンターを移動したら、そこに今あるモノはどうする?

本当に全部収まる?

ほかのモノはどこに移動する?

周りには何を置く?

いろいろ頭で考えても、実際に移動するところまで進まないで終わることは多いです。

そこで個別相談では、

「ここには何を置くのか」

「この収納は何のために使うのか」

という大枠を一緒に考えたうえで、プリンターを実際に移動してみました。

すると、

「あ、ちゃんと置ける!」

そして実際に置いてみたからこそ、次のことが見えてきました。

プリンターがここなら、コピー用紙も近くにあった方がいい。

よく使う文房具も、この近くにあると便利そう。

じゃあ、今までここに置いてあったモノはどうする?

棚板の高さを変えたら、もっと使いやすくなるかも。

こんなふうに、一つの理想を実際の暮らしに落とし込んでみることで、次に考えることがどんどん具体的になっていきました。

収納は実際に動かしてみなければわからないこともある

もちろん、

「何も考えず、とりあえずモノを動かしましょう!」

ということではありません。

まずは、

「私はここをどうしたい?」

を考える。

そして、

「ここは学用品」

「ここはおもちゃ」

「ここは書類」

というように、大枠を決める。

これはとても大切です。

でも、その先の細かいところまで、頭の中だけですべて完璧に決めてから始めようとしなくても大丈夫です。

実際に収納してみたら、

「入ると思っていたけど入らなかった」

「こっちの方が取り出しやすかった」

「この棚板はもう一段上の方がよさそう」

「ここにこれを置くなら、あれも近くにあった方が便利」

なんてことは普通にあります。

だって、実際に動かしてみなければわからないこともあるから。

だから、

  1. 理想を具体的にする
  2. 収納の大枠を決める
  3. 実際に収納してみる
  4. 暮らしの中で使ってみる
  5. 使いにくければ見直す

この繰り返しでOK!

最初から100点の収納を完成させるのは無理です!

家はトライ&エラーしながら作っていく

個別相談が終わったあと、嬉しいメッセージをいただきました。

その日のうちに私が一覧にした「今日やること」を確認して、さっそく実行してくださったそうです。

さらに、お母さんが片付けていると、お子さんも自分からノート類を見直し、自分のスペースまで片付け始めたそう。

その様子を見て、

「やっぱり片付けって伝染するんだな〜」

と感じたそうです。

そしてもう一つ、こんな気づきも教えてくださいました。

これまでは、

「スッキリしたい」

というぼんやりした理想しかないと思っていた。

でも、

「階段にモノを置きたくない」

「兄弟で並んで勉強してほしい」

そんな小さなことも「理想」でいいんだと気づいた、と。

私は、この気づきがすごく大事だと思っています。

「理想の家」を一気に完成させようとすると、何から手をつければいいのかわからなくなります。

でも、

「私はここをこうしたい」

なら、今できることを考えられます。

そして実際にやってみると、

「もっとこうしたい」

「ここはこっちの方が使いやすい」

と、また次の理想が見えてきます。

家族の成長によっても、暮らし方によっても、使いやすい収納は変わります。

だから私は、家ってトライ&エラーしながら、自分たち家族に合う形にしていくものだと思っています。

まとめ|「ここ、本当はどうしたい?」から始めよう

「理想の暮らしがわからない」

「どんな家にしたいのか、うまく言葉にできない」

そんなときは、大きな理想を無理に考えなくても大丈夫です。

家の中を見渡して、

「ここを見ると、毎日ちょっと嫌だな」

「ここでは家族にこう過ごしてほしいな」

「本当はこうしたいんだけどな」

と思っている場所を探してみてください。

そして、

「ここ、本当はどうしたい?」

と考えてみる。

「階段にモノを置きたくない」

そんな小さなことだって、立派な理想です。

理想が具体的になれば、

「じゃあ、そのために何を変える?」

も具体的になります。

大枠を考えて、実際の暮らしに落とし込んでみる。

そこで初めてわかったことがあれば、また見直す。

その繰り返しで、自分たち家族に合った家を作っていけばいいんです。

「自分の理想がうまく言葉にできない」

「理想はあるけれど、どう片付けにつなげればいいかわからない」

そんな方は、個別相談でも実際のお家を一緒に見ながら、

「ここには何を置きたい?」
「ここはどう使いたい?」

と、一つずつ具体的にしていきます🥰

「理想の家」を一気に作るのではなく、まずは目の前にある小さな「こうしたい」から。

そこから、お家は少しずつ変わっていきます。

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