片付ける時間がない人へ|片付いていなかった頃、私は家にいたくなかった


片付けたいけど時間がない……
片付けのサポートをしていると、よく聞く言葉です。
仕事に家事、子どもの予定。休日には家族で出かけたり、友達と会ったり、買い物に行ったり。
気づけばスケジュールはパンパン。
「今週も片付けられなかった」
「また来週やろう」
そうやって片付けがどんどん後回しになってしまう。
500名以上のママの片付けをサポートしてきて、よく思うことがあります。
家を片付けたいなら、モノだけではなく、予定にも「余白」が必要なんじゃないか。
なぜなら、これ、昔の私自身がまさにそうだったからです。

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片付いていなかった頃、私は家にいたくなかった
家が片付いていなかった頃の私は、とにかく出かけるのが好きでした。
休日になると、
「どこか行きたい」
「買い物したい」
「せっかくの休みなのに、家にいるのはもったいない」
そんなことばかり考えていました。
スケジュール表は埋まっていないところがあると、
「予定入れないと!」という気持ちになり、パンパンに入れていました
もちろん当時の私は、
「家が散らかっているから外に出よう!」
なんて考えていたわけではありません。
でも今振り返ると、そもそも家が「いたい場所」じゃなかったんですよね。
家にいれば、たくさんのモノが目に入り、
片付けなきゃいけない場所も目に入る……。
「ここ片付けなきゃな」
「これ、どうしよう」
「また散らかってるな」
家にいるということは、嫌でも家の中にあるモノと向き合うことになります。
モノという視覚的なノイズに疲れてしまう感じがしました。
それより外に出てしまった方が楽しい
今思えば私は、外に出ることで、家の中のモノから目をそらしていた部分もあったのかもしれません。
家から目をそらして外に出る。そして、またモノを増やす
そして、外に出ると何が起こるか。
買うんですよ。笑
服屋さんに行けば服が欲しくなる。
雑貨屋さんに行けば雑貨が欲しくなる。
インテリアショップに行けば、
「これを置いたら、うちも素敵になるかも!」
と思
そして買って帰ってくる。
でも、家はすでにモノでいっぱいです。
買ってきたものを袋から出すことすらせず、そのまま置いておくこともありました。
買うこと自体で満足していたのだと思います。
当然、さらに散らかります。
すると、ますます家の居心地が悪くなります。
そしてまた、それらに目を背けるように
「どこか行きたいな」
となるんです…。
家の居心地が悪い
↓
外に出る
↓
買い物をする
↓
モノが増える
↓
さらに家の居心地が悪くなる
↓
また外に出る
今振り返ると、完全にこの負のループに入っていました。
フランフランで1個買っても、家はフランフランにならない
特に私は、インテリアショップを見るのが好きでした。
フランフランなんて行ったら、もう全部かわいいんです!!!
家具も照明も雑貨もきれいにコーディネートされていて、
「かわいい!」
「こんな家にしたい!」
と思うんです。
そして、その中からかわいい小物を一つ買って帰る。
でも、そこでわかったこと…。
フランフランで小物を1個買っても、家はフランフランにはなりません。笑
当たり前なんですけどね。
お店で「かわいい!」と感じていたのは、その小物一つだけではなく、家具や照明、色、小物の配置まで含めた空間全体なんですよね。
そこから一つだけわが家に連れて帰ってきても、同じ空間にはならないわけで(笑)。
むしろモノでいっぱいの家に、
「かわいい小物が一つ増えた」
だけ。
しかもかわいい小物を買ったはずなのに、
モノの多い我が家に置いた瞬間、
ノイズになってしまうのです…。
私はどこかで、
素敵なモノを足せば、素敵な家になる
と思っていました。
でも、片付けを始めてモノを減らしていく中で、それは逆だったことに気づきました。
余白がなければ、素敵なモノも「ノイズ」になる
どんなに素敵なモノでも、余白のない空間に置けば埋もれます。
ちょっと想像してほしいのですが…
例えば、とても気に入った絵を一枚買ったとします。
何もない壁に、その絵を一枚だけ飾ります。
きっと、その絵はすごく映えると思います。
でも、床にも棚にもモノがあふれていて、壁にもいろいろなモノが貼ってある部屋に、さらにその絵を一枚追加したらどうでしょう。
せっかくの素敵な絵も、たくさんあるモノの中に埋もれてしまいます。
極端に言えば、また一つノイズが増えただけ。
絵が悪いわけではなく、
その絵を見るための「余白」がなく、絵が周りのノイズと一体化してしまうんですよね。
片付けて初めて、私はこれに気づきました。
素敵な家にしたいなら、素敵なモノを足すことが先じゃないんです。
まず、余白をつくること。
空間の美をつくるためにはまずこれが一番大事だなと。
余白があるから、好きなモノが際立つ。
余白があるから、一つ一つのモノを大切にできる。
だから今は、家を素敵にしたいからといって、むやみにモノを足そうとは思わなくなりました。
フランフランに行っても、我が家に置いたらこんな感じになるな
とか、想像力が働くようになりました。
家を片付けるには、家にいる時間が必要だった
片付けていく中で、私はもう一つ気づいたことがあります。
それは、
家を片付けるには、家にいる時間が必要だということ。
当たり前のことなんですけどね。
昔の私は、休みになると予定を入れて、出かけて、買い物をして。
「片付ける時間がない」と思いながら、そもそも家にいる時間が少なかったんです。
家にいなければ、家の中にあるモノを見ることもありません。
「これ、ずっとここにあるな」
「これ全然使ってないじゃん」
「ここ、なんか使いにくいな」
そんなことに気づく時間もない。
そして何より、片付ける時間そのものがありません。
だから、本当に家を片付けたいなら、
「時間ができたら片付けよう」ではなく、片付けるために時間を空ける。
私はこれがすごく大事だと思っています。
仕事や家事、子どもの予定など、もちろん自分では減らせない予定もあります。
でも、休日の予定などそれ以外の予定まで毎週パンパンになっていないでしょうか。
出かけて、お子さんに色々な体験をさせたいというママも多いです。
でも、出かけることだけが体験ではないと私は思います。
たまには家族で家で過ごす時間もいいのではないでしょうか。
子どもって暇な時間にこそ、遊びの発送や工夫が出てきますし。
だから予定を埋めるのではなく、あえて予定を入れない。
家にいる時間をつくる。
そして、その時間を使って少しずつ家を整えていく。
私はそこから、暮らしが変わっていきました。
家が片付いたら、今度は家にいたくなった
不思議なもので、片付けて家の中が整ってくると、今度は家で過ごすことが心地よくなっていきました。
以前は休みになると、
「どこ行こう?」
「買い物行きたい!」
と思っていたのに、家が整ってくると、
「家にいたいな」
と思うようになりました。
家にいることが苦痛でなくなったのです。
今は家が大好きで家が一番心地よい場所です。
ゆっくり家でやりたいことが見つかる。
掃除をして、家を磨いたり、
整ったキッチンで料理をつくったり。
観葉植物を眺めたり。
ゴロゴロ本を読んだり。
「ここ、もう少しこうしたら使いやすそう」
「ここにこれを置いたらもっと快適かも」
今度は、外に素敵な暮らしを探しに行くのではなく、自分の家をどうしたらもっと心地よくできるかを考えるようになりました。
外に出なくなったら、モノも増えにくくなった
家で過ごす時間が増えると、買い物に行く回数も自然と減りました。
これも、私にとってはすごく大きな変化でした。
だって、見なければ欲しくならないんですよね。笑
フランフランに行けば、かわいいモノがあります。
服屋さんに行けば、かわいい服があります。
それを目の前にして毎回、
「買わないぞ!」
と我慢するより、そもそも行かなければ欲しくならない。
買い物に行く回数が減れば、お金を使う機会も減る。
そして、新しいモノが家に入ってくることも減る。
そうすると、せっかく片付けた家も散らかりにくくなります。
以前の私は、
家の居心地が悪い
→ 外に出る
→ 買い物をする
→ モノが増える
→ さらに家の居心地が悪くなる
という悪循環の中にいました。
でも、片付けるための時間をつくったことで、
片付ける
→ 家の居心地がよくなる
→ 家で過ごす時間が増える
→ むやみに買い物に行かなくなる
→ モノが増えにくくなる
→ さらに家が整う
という、まったく逆の循環が生まれました。
片付けて手に入ったのは、きれいな家だけじゃなかった
片付けを始めた頃の私は、ただ家をきれいにしたかったんだと思います。
でも、実際に片付けてみて手に入ったものは、それだけではありませんでした。
家で過ごす時間が心地よくなった。
むやみに買い物をしなくなった。
お金を使う機会も減った。
そして、
「次は何を買おう」
「次の休みはどこへ行こう」
と外ばかりに向いていた気持ちが、自分の暮らしに向くようになりました。
どうしたら、もっとこの家で心地よく暮らせるだろう。
そんなことを考える時間が増えました。
そうすると、不思議と暮らしにも、時間にも、そして気持ちにも少しずつゆとりが生まれていきました。
だから私は、
「片付けたいけど、時間がない」
という人にこそ、一度スケジュールを見てみてほしいと思っています。
片付けは、余った時間にやるものではありません。
本当に家を変えたいなら、まずはそのための時間をつくる。
予定を一つ減らして、何も入れない時間をつくってみる。
そして、その時間を自分の家に使ってみる。
その数時間が、家だけではなく、その先の暮らしまで変えてくれます。
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